2019年12月5日
税関の調査ポイント
商品を直接輸入している会社では、定期的に税関の調査(正確には事後調査)が行われます。
商売として商品を輸入する場合には、通関業者を通じて関税及び輸入消費税の申告を行っています(申告納税方式)。
税関の事後調査では、以下の2つがチェックされます。
① 輸入貨物の関税区分(税率)が正しいか
② 申告された課税価格に加算漏れがないか
その中で、圧倒的に多いのが、評価漏れと言われる課税価格に加算すべき費用の漏れです。
具体的には、
・日本から海外仕入先に無償(※)で送っている商品タグ代
・日本から海外仕入先に無償(※)で送っている容器代、包装資材代
・日本から海外工場に無償(※)で送っている原材料、部品代
・日本から海外工場に無償(※)で送った金型代
・日本から海外工場に無償(※)で送った機械設備代
・他者に支払う輸入貨物に関する特許等の使用料(ロイヤリティー)
※有償の場合には、その分だけ海外仕入先は日本への販売価格に転嫁するので、評価漏れにはなりません。
(土井竜二)